経営の目的と社長の方針
経営の目的、それは社長の方針であり、望ましい未来の創造、理想の姿。
その実現のために、経営資源である人・モノ・金を上手に回して事業を行い、
儲けを生み出し、再投資を繰り返していく。
時代の変化や社会や顧客のニーズに合わせて会社を作り変えていく。
社会への約束を果たし続け顧客に支持され続けていく。
組織の目的と組織の課題
これは1人ではできない。だから組織をつくる。
組織の目的は、社長の方針を実現するためにある。
「いい組織」とは社長の方針を実現できている組織である。
実現するためには、行動し、成果を生み出さなければならない。
方針への理解と行動しているかしていないか?これが組織の将来を決定づける。
となると、組織や経営の課題は、多岐に渡るかもしれないが、まずやるべきことは
・社長の方針に従って、行動し、成果を上げる人をどれだけ増やせるか?
・そしてそれをいかに早く実現するか
ということではないだろうか?
ミスコミュニケーションは必ず起こる
しかし、人間は一人ひとり違う。考え方や感じ方、伝え方も異なる。
人が集まれば、情報の伝達ミスや認識のずれが生じやすくなり、認識の歪みが生まれ、各機能の低下を招き、結果として、 価値伝達や情報共有、お金の流れ、成長・進化など、あらゆるプロセスが遅くなってしまう。
これでは利益は生まれない。企業は儲からない。
「頑張れ!踏ん張れ!」と言われても組織は機能しない。社員にとっても辛いだけ。
だからこそ、組織は、まずは経営を理解する必要がある。
人・カネ・モノの流れの集合
経営とは何か、事業とは何か、企業とは何か?
シンプルにいうならば、それらはつまるところ「人と金とモノの流れの集合」である。
しかし、これは普通は社長しか知らないし、わからない。
だからこそ、それらについて知識を与え、考え方を醸成し、何を何に、どのように変えるべきなのか?どの目標を目指すべきかを合わせていく。
すなわち、言葉を合わせて、意識を合わせて、景色を合わせていく。
これができれば、組織は一気に変わる。組織が本当の意味で機能し始める。
全員経営のはじまり
社長の方針を理解し、そのために一人一人がやるべきことを全体から考えて行動できるようになる。何をするべきなのか?社長ならどうするのか?
これを一人ひとりの異なる人間がアイディアを出し合えるようになる。
ここまできたら、「全員経営」が始まる。
全員経営とは、経営者から社員に至るまで、いまどうなっているのかを情報から各自つかみとり、いま何をすべきかを一人一人が的確に意思決定&対処していくような経営のことである。
社長の方針を理解し、行動できるということは、全員が経営者意識を持つことである。
すなわち、経営の話ができるようになる。
自由が人間の創意工夫を呼び起こす
同じベクトルに向いた、ルールの中だからこそ、自由が生まれる。
自由が人間の創意工夫の余地を与え、楽しく、のびのびとした活動と好業績をもたらし、「やった!」という達成感、幸せ感を保証する。
これがやりがいではないか。
こんな会社がいい会社にならないはずがない。
もしならないとしたら、それは組織の問題ではなく、社長の方針が間違っているのであ。