- できるだけ増産する。
- できるだけ原価を下げる。
- できるだけよい品質のものをつくる。
このような考え方を「できるだけ主義」というそうです。
最大限の努力を払うということが、”できるだけ”という表現になるのであるから、気持ちとしてはまことに結構である。しかし、困ることがある。それは、”できるだけ”というのはどれだけなのか、誰にもわからない。
一つやっても、三つやってもできるだけやった結果だと言えばそれまでである。
「大至急やる」というのは、”できるだけ”主義である。しかし、大至急というのは、いつまでにやれば大至急なのか、誰もわからないのである。
「できるだけやってみます」というのはいかにも責任を持って仕事をするように聞こえる。
しかし、その結果うまくいかなくても「できるだけやったけれど・・・」でことがすむ。
計画を立てるにおいて、きちんと評価ができるものでなければダメ。
だからこそ、計画においては、”できるだけ主義”ではなく、”これだけ主義”でなければならないそうです。
目標がはっきりしているから、実績と比較されて、その成果がハッキリと評価される。
これだけ主義には勇気がいる。”これだけ主義”こそ責任あるものの態度なのである。
計画を立てるにあたって、まずは、計画の定義、そして、これだけ主義。
いずれの項目でも「責任」という言葉が出てきたのが印象的です。
計画に責任を持つ。これは覚悟とも言えますね。
その計画は正しい評価ができるか?
そのためには、数字を使うこと。
「万物は数である。」byピタゴラス
「数字は比べるためにある。」
数字にすることで、比較ができる。比較ができるから、成果を評価できる。
すごく基本的なことですが、忘れがちですね。
計画とは、責任が伴う。責任が伴うということは評価が必要。評価が必要ということは数字にする。
計画と実績を比べる。これが予実差管理であり、ギャップを知ることであり、改善に繋がります。