1-6 計画の最高峰は経営方針

経営方針は、経営者が自分の会社をこうしたい、こうする、という意志を表現したものである。

会社のあらゆる活動、そこに働く人々のあらゆる行動は、全て経営方針に基づくものであり、経営方針に規制されるのが本当である。

方針なき経営とは、考えただけでもナンセンスである。このナンセンスが、現実に多くの会社の姿なのである。

一倉先生は、経営方針のないところ、経営活動はあり得ない。内部管理も合理化もないのである
しかし、経営方針がないのに、いかに管理していくか?どのような手法が自社にはあっているのか?採用をどうするのか?といったことばかりに目を向けている企業も多く本末転倒であるとおっしゃっています。

どこへ行くかを決めずに、馬車(会社)を走らせることは意味がないのである。
経営方針なくして、会社を経営することはできないのだ。それなのに、なぜ経営方針に対する関心が、世間一般に黄も薄いのか、不思議でならない。

自分はどこに向かっていくのか?馬車(会社)のいく先はどこなのか?
自分の行く先はそもそも定まっているのか?そこでいいのか?

ドラッカーは、「決定の優秀な非能率会社は、決定のまずい能率会社より優秀である」と言っています。

経営には、環境に順応することによって生きられるものではない。環境をみずからの力で変革することによってのみ、存続できるのだ。これを行うことができるのは、”経営者の意志”のみである。

経営方針と経営者だけの考えの違いは?

その違いは、「経営者の意志」を明文化しているかどうかの違いである。

考えだけでは、いうたびにニュアンスが違い、下に誤って伝えられることになるおそれが多い。

明文化することはやはり大切だし、下手に経営の本を読み漁るよりは、この明文化にもっと時間を費やしたほうがいいと。

優秀会社とボロ会社の根本的な違いは、資本でもなければ、設備でもない、技術でもない。それは経営方針の有無と優劣なのだ。

今回は、この言葉が一番響きました。。ナポレオンも、いい連隊とか、悪い連隊はなく、あるのは、いい連隊長か悪い連隊長だけであると言っています。

会社は経営者によって決まる。部は部長で決まり、課は課長しだいである。

経営指針を見直してみます。


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